トレーニング

【体験談】群馬県の渋峠の峠走へ行ってきた!

トレーニングとしては上りも下りも攻略できる峠走。私もよく練習の一環として峠走に行くことがあります。

そんな中でも、今まで走った中で圧倒的なきつさを感じた峠に出会いました。

それは、群馬県と長野県の間に位置する「渋峠」です!

ここでは、この渋峠でトレーニングした体験を記事にてご紹介させて頂きます。

渋峠とは?

渋峠は、群馬県吾妻郡中之条町と長野県下高井郡山ノ内町の間にある峠で、付近にはあの有名な草津温泉があることでも有名。活火山の横手山と白根山を通過することでも知られています。

標高は2172mとなっており、国道292号線を登ってゆくとたどり着くことができます。(正直私もどこからどこまでが渋峠なのかは分からずでした…)

草津温泉街からのアクセスも抜群なので、観光ついでに行くことができ、夏場は標高も高く涼しく過ごすことができます!山の天気は変わりやすいので、注意も必要です。

「【おすすめトレーニング】峠走で心肺機能も筋持久力もUP?!」の記事はこちら!

走りたい峠ランキングでも上位に!

参照:FUNRiDE

渋峠は走りたい峠ランキングでも上位に位置する峠です。

もちろん、車、バイク、自転車で、ですが…。

自転車で走りたい道を紹介するFUNRiDEのサイトでは「MyBest峠」の第3位に君臨しています!走りたい峠のランキングは常に上位に君臨する峠としても実は有名。

その登った先には絶景が待っていることからも人気を誇っています。周囲に同等の高さの山がないことからも、とても美しい景色を楽しむことができるのです。

渋峠での峠走レビュー!

8月のとある夏の日、都心はとても暑い真夏日が続いていたので、実際にこの渋峠での峠走に挑戦しました。

実際の峠走レビューをご紹介します。

草津温泉スキー場からスタート

スタート地点は、草津温泉街からすぐそこの草津温泉スキー場。本来のスキーとしての目的とは異なりますが、自動販売機やトイレなども完備してあったためスタート前にとても助かりました!

そこからスタートして、天狗展望ハウスまで片道約5kmひたすらの上り坂…。かなり急な傾斜の上り坂で、ここまで走って来るのにへとへとになってしまいました…。

酸素の薄さにも身体が慣れておらず、頭が飽和状態になっていたので、チャレンジする人はしっかり低酸素に慣らして走った方が良いかも。

立ち込める硫黄の臭い

天狗展望ハウスを越えてからの硫黄の臭いはとてもきつく、まさに今いる場所が活火山だということを自覚させられました…!

周囲を立ち込める硫黄の臭いは周囲の景色も含めてとても幻想的な世界に見えました。火山地域ならではの雰囲気には初めて直面したので圧倒。

臭いはしばらくすると無くなったのか、慣れたのか。気にならなくなりました。

殺生河原に到着

殺生河原はその名の通り、動植物が生きていきにくいエリアということからその地名がつけられました。臭いの強い硫化水素の出ている噴気孔の周囲は立入禁止となっており、立止まる事も禁止されています。

走っていて息をつきそうになりましたが、この禁止事項を見て先を急ぎました。

殺生河原を通って草津温泉へと延びる遊歩道には、地上ではあまり見ることのない、シャクナゲの群生やツツジが多く見られ、とても幻想的な世界でした。

草津白根山へ

群馬県に位置する活火山の草津白根山に到着しました。標高は2160mと高く、かなり酸素も薄い環境でした。それだけではなく、標高も高いので体感でもひんやりするほど涼しかったです(真夏でも、18度くらい)。

湯釜もあるようですが実際には見ることができませんでした。酸素も薄く、坂もきつく、疲れも来ていたので、頭がぼーっとしていました…。

注意力が散漫になるので、交通事故などのリスクには十分に気をつけましょう。

横手山の手前で…

本来は横手山山頂ヒュッテをゴールの予定としていましたが、雷雨の危険性があったため下の渋峠公衆トイレで終了。この時にはほとんどエネルギーも残っておらず、フラフラだったので、個人的には丁度よい距離でした。

横手山頂ヒュッテは、知る人ぞ知る名スポットで、日本一標高の高いパン屋さんも好評だとか。行きたかった~!

スマートフォンで、こまめに雨雲や雷雨の接近を確認していたので凌ぐことができましたが、このまま登っていると降りてこられなかったかもしれません。

こまめに天気などの付近のエリアの状況を把握することは、過酷な峠走ではとても重要になってきます。

そして来た道をとことん下る下る…

そこからは来た道をひたすら下ります。雨雲が近づいてきていることからも、辺りは暗く所々で雷が鳴っていました。

激しい雷雨に直面しまいと、必死になって駆け下りました。上りのダメージが来ていて、普段は快調に下っていくのですがそんな元気もなく。

とはいえ、キロ4ペースくらいで下っていっていたので、もちろん後半はかなりしんどい状況でした。

何とか雨にもそこまで打たれずにゴール地点(天狗展望テラスまで)に戻ってきました!32km弱の大冒険でしたが、ダメージもありつつ達成感はすさまじかったです。

気分屋な山の天気には要注意!

山の天気は本当に気分屋さん。コロコロと変わってしまうので、事前の予報のチェックはもちろんですが、ライブレーダーアプリなどを使ってポイントポイントで天気の確認をしましょう。

リュックを持って走る場合には、雨具やカッパなど雨を凌げるものがあると便利です。

また、雷にも要注意。

開けた峠では落雷の標的になりかねないので、危険に応じた対策は徹底したいものです。

峠走の翌日の代償がまたすごい

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今回久しぶりの峠走だったということもあり、筋肉痛も内臓疲労にもやられてしまいました。普段から鍛えているはずなのに、今回のダメージはかなりきていました。

標高の高さ、激しい傾斜、暑さが全て祟ったという感じでしょうか…。特に、蒸し暑さは身体にこたえてしまい、翌日頃までお腹は減っているけれどご飯が食べられないという現象に苦しめられました。

内臓のダメージをいかに少なくするかは、マラソンのレースにも関わってくるので引き続き課題になりそうです。

暑い夏の日は涼しい場所を利用して効率よくトレーニングを!

暑い夏の日には峠走やトレイルランニングがおすすめです。標高が高く、心肺に負荷をかけることができるだけではなく、傾斜を走ることで筋持久力を鍛えることができるのも峠走ならでは。

また、涼しい地でもあるので暑さを避けたトレーニングを積むことができるのも魅力です。

各地に走りやすい山や峠は多くあるので、ぜひチェックしてチャレンジをしてみてはいかがでしょうか。