先日ついに11年間連れ添ってきた洗濯機とお別れした。
暑い日も寒い日も、洗濯物を溜めがちな私に対して嫌な顔一つせず働き続けてくれた。
そう思うと泣きそうな気持になり、見送る日の朝はあえて寝たふりをして処分には立ち会わなかった……。
11年間。そう、11年間という月日はとても長く思い出も濃い。
私がランニングをはじめたのも約20年前なので、さらに思い出は濃い。
今回20回目の夏を迎えることとなったランニング歴20年目の私が、「失敗した」と感じる、夏場のランニング対策をご紹介したいと思います。
失敗①無理な暑熱順化
昔よくやりがちだったのが、無理な暑熱順化。「暑さに慣れることができれば、夏場も快適に走れるんじゃないか?!」と思っていたあの頃。
わざわざ暑い時間に走りに出かけてみたり、部屋のクーラーをなるべく切って過ごしたり…。まるで修行みたいに過ごしていたことがあったけど、まったくの逆効果!!
暑さによる疲労がどんどん蓄積してしまい、本領を発揮すべき練習などでは暑くて全然走れないという状況になってしまいました。
確かに一日中クーラーガンガンの部屋にいるのはクーラー病にかかる危険性がありますが、日本の夏は殺人的に暑いので涼しい環境はうまく使い分けましょう。
暑熱順化は徐々に無理せず暑さに慣れていくもの。無理やり頑張るのはかえって危険です。
失敗②水をがぶ飲みする
のどが渇いたからといって水をガブガブ飲むことが悪いということは、おそらく多くの人が知っていることだろう。
でも、夏場のトレーニングでは水分補給は超必須!飲まないといけないと思い、水をたくさん飲むランナーの姿をよく見かけます。私も1回の練習で大体2リットルとか飲んでました(まじで)。
ここで注意したいのが、水だけを飲むか、塩分やミネラルの含まれたドリンクを飲むかの違い。夏場のスポーツ時に気を付けたい病気に「水中毒」があります。
水中毒は、体内に大量の水分を摂取することで血中ナトリウム濃度が低下して、めまいや頭痛を引き起こす病気です。重症の場合には命が危険にさらされることも。
水分補給には、ポカリスウェットや経口補水液など塩分やミネラルが含まれるドリンクを飲むようにしましょう。
我流ですが、時々顔に滴る汗をなめて「今日の塩分濃度が薄いな」と思った日には、料理などで多めの塩分を入れるようにしていました。結構やばいやつ。
失敗③冷たすぎる/ぬるすぎるドリンクで水分補給
水分補給にまつわる失敗談に、ドリンクの温度問題があります。
走った後は暑くてのどもかわいているので、ついキンキンに冷えたドリンクを飲みがちですよね。
その結果、必ずお腹をくだし悲惨な状況に。朝練でお腹をくだした場合、通勤中に何度も途中下車してしまいなかなか会社にたどり着かないなんてことも……。
その逆に、日光で温まってしまいぬるくなりすぎたドリンクは体内に吸収されづらく、気持ちが悪くなる原因にもなってしまいます。
夏場のドリンクの温度は、女心レベルで難しい!!
理想は、冷蔵庫のドアポケットで冷やされた5度前後の温度のドリンクです。
グリコのパワープロダクションのサイトでも、運動時や熱中症対策をしたい場合には5~15℃の水分を補給するよいと紹介されています。
夏場は日に当たってぬるくなってしまいがちなので、練習の時に持っていくドリンクの温度は保冷剤を使うなどして調整しましょう。
失敗④朝と夕方以降の時間帯であれば問題なく走れるという過信
夏場の日中の日差しが強すぎるので、早朝や夕方であればガンガン走れると勘違いしているランナーも多いのではないでしょうか。
朝や夜は多少気温が下がるかもしれませんが、日中のランニング同様に暑さ対策をしてランニングをしましょう。
コンクリートに覆われた都会などは、日中の日差しが地面に残り、夕方以降の夜になってもなかなか気温が下がりません。
先日のNHKのニュースでも夜になってもかなりの熱が溜めこまれていることが分かっています。
参考:https://www.nhk.jp/p/ts/7K78K8ZNJV/blog/bl/pZWdy5qgmE/bp/p92MMoxj3Z/
また、朝も日が昇るのが早いため朝ランニングでも日差しを浴びて暑い思いをしてしまいがちです。
「朝や夜は大丈夫」と、あまりに過信して普段通りに走っていると、脱水症状になる危険性もあるので十分に注意をしましょう。
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失敗⑤二日酔いや寝不足のコンディションで走る
ランニングにおいてもたまの息抜きは不可欠!
休養も練習のうちだと思い、オフの日には夜遅くまでビアガーデンで宴をしていたあの夏が懐かしいぜ…。
だいたいそんな日は金曜日で、土曜日の朝イチから走ったりするのが定番ですが、二日酔いや寝不足でのランニングはとても危険です!
厚生労働省のサイトにも、二日酔いと寝不足は熱中症にかかりやすい健康状態だと指摘されています。
●二日酔い(お酒の飲み過ぎ)⇒アルコール分解に飲んだ以上の水分が使われ体内の水分を奪う
●寝不足⇒自律神経の働きが鈍り体温コントロールが低下
(参考https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzenproject/concour/2016/sakuhin4/images/n077_2.pdf)
あらかじめ次の日に走る予定があると分かっている場合、飲みたい気持ちをぐっと抑えてほどほどにし、早く寝るようにしましょう。
失敗を強みに!暑い夏を乗り切ろう!
これまで何度も夏対策に失敗し、脱水や夏バテを繰り返してきました。
しかし、失敗を経験したからこそ乗り越えられる夏がある!!!!!
昨年は栄養バランスや食べるものも工夫をしたので、夏バテには(あまり)なりませんでした。
失敗も成功のもと!自分なりの夏対策を見つけて、暑い夏を元気に乗り切ろう!