涼しくなったり、暑くなったり、はたまた雨に打たれたり…と、環境の変化を受けやすい季節に突入しました。
気温の変化に伴って、食欲が増してしまったと感じている人も多いのではないでしょうか。
私も夏に全然食べられなくなる日々から一転、食欲が増加しすぎることが悩みのひとつに…。
『食欲の秋』とも言われていますが、なぜ秋になると食欲が増すのでしょうか?多くのランナーが疑問に思う、そんな秋の悩みについてまとめてみました!
食欲の秋!秋太りはランナーの敵!!
果物に野菜、さんまなどの秋魚からお米まで、ご飯が美味しい季節になりました。お腹が減って、ついつい食べ過ぎてしまうのが秋の悩み。
ランナーにとっては、せっかく夏場に頑張って練習して身体が絞れてきたのに、太ってしまっては逆効果になりますよね。
また、急激な体重の増加は怪我の原因にもなりかねません。
まさに、秋太りはランナーの敵なのです!
涼しくなって運動量も増えるのでついつい食べてしまうものですが、うまく調整したいものです。
秋になると食欲が増す理由って?
秋になって食欲が増える理由にはさまざまな要因が考えられます。
その理由について詳しく見ていきましょう。
理由①セロトニンの分泌の増加
満腹感を与えて食欲を抑える働きを持つ「セロトニン」は別名「幸せホルモン」とも呼ばれています。
満腹感を与えることから、食欲を抑える働きがあるのですが、秋になると日照時間が短くなるのでセロトニンの分泌が減少。
食欲を増すことで、このセロトニンを増やして心身の安定につなげているのです。
このような身体のホルモンバランスも、食欲の増加には影響しているようです。
理由②気温の低下
夏に比べて気温が低下することから、体内の脂肪を燃焼させて体温を保とうとします。
そのため、基礎代謝量が増えるので多くのエネルギーを消費することから、失ったエネルギーを補充するためにも食欲が増すと言われています。
冬眠前の動物が、たくさん食べて体温を高めることと少し似ていて、本能的に身体を温めて命を守る働きを行っているのですね!
理由③夏バテからの解消
スポーツをしている人は特に、夏になると夏バテをしがち。
冷たいものやあっさりしたものじゃないと身体が受付けなかったという人も多いのでは。
そんなことも秋になると一転。気温ももとに戻ることから、本来の食欲に戻ってしまうことが要因に。
ついつい「あれ?食べ過ぎてる?」と感じてしまっていることもありますが、実際はもとに戻っただけで、食欲が増えたわけではないという可能性もあります。
理由④旬の食材の多さ
秋になると美味しい食材がスーパーにも多く並びます。
食べたい食のラインナップが増える分、ついつい食べ過ぎる原因になってしまうことも。
スーパーなどに買い物に出かけた時には買いすぎず、食事の量をコントロールするように気をつけましょう。
秋の味覚を楽しむことは大切なことですが…!
秋太りを防ぐために気を付けたいポイント
大切なマラソンシーズンに突入したのなら、秋太りは何としてでも防ぎたいですよね。
そんな秋太りを防ぐために気を付けたいポイントをご紹介していきます。
バランスよく食事の内容にもこだわる
お腹が減ってしまうから、と言って、お菓子や揚げ物ばかりを食べているとどんどん脂肪がついてしまいます。
たくさん食べる場合でも、健康に気を使ったメニューや、果物、油物の少ない料理を食べるように心がけましょう。
食事のバランスや食べる内容を意識することで、秋太りを防ぐことができます。
調理法を工夫する
調理法の工夫をすることも、秋太りの対策になります。
例えば、なるべく油を使わないように、ゆでたり蒸したり、少ない油で焼くといった調理法で脂分を減らした料理の工夫ができます。
さらに、いつも食材を小さめに切っているという人は少し大きめにカットして調理することもおすすめです。
食材が大きいことは、よく噛むきっかけにもなるので、満福中枢の刺激にもなります!
朝食をしっかり摂る
秋に限らずですが、朝食をしっかり取ることは日頃から心がけたい点です。
朝食を抜きがちになってしまうと、昼食を摂った時に摂取したカロリーを身体に溜めこみやすい体質になってしまうことから、太りやすい体質の原因にも。
朝から何も食べずに昼食や間食でドカ食いをしてしまうことも肥満の原因になってしまうので注意が必要です。
日頃から朝食をしっかり食べる習慣を意識しましょう。
よく噛んで食べる
よく噛んで食べるように子供の頃に言われた経験がある人も多くいるのではないでしょうか。
よく噛んで食べることの効果には、なんとダイエット効果も秘められているのです。
実はよく噛むことで、代謝が上がるとも言われており、噛む回数が増えると食事後に消費されるカロリー量が増加するという研究結果も出ているのです。
また、よく噛むことで満腹中枢も刺激されて満腹感を得やすいのも嬉しい点。
いつもあまり噛まないという人は、食事の時にはなるべくよく噛むことを心がけましょう。
夕食はあまり遅い時間に食べない
食事の時間も意識しましょう。
特に、22時~深夜2時の間は脂肪を蓄積させるホルモンの関係で特に太りやすい時間帯です。
遅い夕食は次の日の朝にも食欲不振を招いてしまい、朝食を食べないなど、食事バランスのばらつきの原因にも。
どうしても仕事などで夕食の時間が22時を過ぎてしまう時もあるかもしれませんが、なるべく遅めの夕食は避けたいですよね。
しっかり運動をする!
一番に意識をしたいのは、「スポーツの秋」とも言われている秋なので、しっかりと身体を動かすこと。
秋に食欲が増すのにはさまざまな要因がありますが、無理に食事を制限することは逆にストレスになります。
そうであるならば、食べた分しっかりと身体を動かして摂取したカロリーを消費しましょう!
もちろん、ランニングだけでカロリーを消費することはなかなか難しいので、ホットヨガを取り入れてみたり、水泳をしてみるなど、その他のスポーツとのコンビネーションもおすすめです!
走行距離が増える季節なので、しっかり食べることも重要…?
ランナーの中には体重を意識しすぎてしまう人も多く、過度な食事制限をしてしまうことで、疲労骨折や貧血などを招いてしまう人も多くいます(私もそうでした…)。
実際は、これからの冬場にはさらに気温も下がることに加え、レースに向けての走り込みも増えるので、その分消費カロリーも増加します。
そんな冬場を迎える前の蓄えとして、食欲の増す秋にバランスよくしっかりと食べることも重要です。
肥満にならないような工夫もしっかりと行い、身体づくりの一環として食事をしましょう。
食欲の秋を上手く利用してもう一段レベルアップするランナーに!
「食事も練習のひとつ」ということを、部活動時代に顧問の先生によく言われたことを思い出しました。
たくさん食べてたくさん走るには、まさに秋がピッタリなのです!
たくさん走って身体づくりを行うこと。そして、その修復に食事で補うこと。食事も練習のひとつとして、この季節に取り入れても良いかもしれません。
この季節を上手く活用することでまた一段と強いランナーになれるはず!